先祖のお墓を墓じまいすると決めたものの、外した墓石がその後どうなるのか、費用はいくらかかるのか分からず、手が止まっていませんか。
墓石は墓地の使用権者の意思で撤去・処分するのが原則であり、多くは産業廃棄物として適正に処理されますが、竿石だけは砕かず供養する扱いも残っています。墓石の処分先、撤去にかかる費用、更地返還までの手続きの三点を順に押さえれば、墓じまいの全体像は無理なく見通せます。
1. 墓じまいで墓石はどうするのか全体像

1.1 墓じまいで墓石を撤去するまでの基本的な流れ
墓じまいで墓石をどうするか迷ったら、まず全体の流れをつかむのが近道です。作業は思いつきで進めるものではなく、相談から更地の返還まで順番が決まっています。
一般的な墓じまいは、次の5つのステップで進みます。
墓地管理者へ相談:寺院や霊園に墓じまいの意思を伝える
行政手続き:改葬許可申請など必要書類をそろえる
閉眼供養:僧侶に依頼して墓石から魂を抜く
墓石の撤去:石材店が墓石を解体・搬出する
更地返還:区画を整地して管理者へ返す
この順序を飛ばすと、後の工程でやり直しが発生しやすくなります。
特に行政手続きを済ませないまま撤去へ進むと、遺骨の移動先が確定せず作業が止まりかねません。全体像を先に押さえておくことが、後戻りを防ぐ出発点になります。
1.2 墓石は使用権者の意思で撤去・処分するのが原則
墓石を撤去して処分できるのは、墓地の使用権を持つ人です。お墓は土地を買い取った所有物ではなく、寺院や霊園から永代使用権を借りている状態にあたります。撤去や処分の判断は、名義人である使用権者が行うのが原則です。
名義人と実際に動く人がずれていると、手続きは途中で止まります。
例えば名義が亡くなった親のままだと、承継の手続きを先に済ませないと管理者が撤去を認めないケースもあります。まず自分が決められる立場かを確認しておくと、その後の相談がスムーズに運びます。
1.3 竿石だけは砕かず供養する扱いがある理由
墓石の中でも竿石は、砕かずに供養する扱いが残っています。竿石とは「○○家之墓」と刻まれた一番上の縦長の石で、古くから故人の魂が宿るとされてきた部分です。土台や外柵が砕石として処理される一方、竿石だけは別扱いにする考え方があります。
魂を抜いた後の石でも、そのまま砕くことに抵抗を感じる方は少なくありません。
こうした心情に配慮し、竿石を寺院へ納めて供養する方法を選ぶ家庭もあります。墓石の処分を心情面でどう納得するかは、費用と並んで検討したい点です。
2. 墓じまい後の墓石はどうなる?主な処分先

2.1 産業廃棄物として適正に処分される墓石
撤去した墓石の大半は、産業廃棄物として適正に処分されます。墓石は石材やコンクリートを含むため家庭ごみでは出せず、許認可を受けた産廃業者が引き取る仕組みです。処理の過程ではマニフェスト(産業廃棄物管理票)が作成され、最終処分までの流れが記録されます。
墓じまいで撤去された墓石は、家庭ごみとして処分するものではなく、石材やコンクリートを含む廃棄物として適切に処理する必要があります。
処分方法や処理先は依頼する石材店や産業廃棄物処理業者によって異なるため、見積もり時に処理方法を確認しておくことが大切です。
マニフェストの有無は、業者が適正処理をしているかを見る一つの目安になります。
不法投棄されれば依頼主の責任が問われる場合もあるため、処分方法を確認しておくと安心です。見積もり時に処分先を尋ねておけば、後のトラブルを避けやすくなります。
2.2 砕石や路盤材にリサイクルされる墓石
産業廃棄物として運ばれた墓石は、そのまま埋め立てられるとは限りません。破砕されたうえで、公共工事などの材料に再利用される場合があります。
主な再利用先には、次のような用途があります。
道路の路盤材
埋め戻し用の砕石
造成地の地盤材
こうした再利用は業者の処理ルートによって異なり、すべての墓石が再生されるわけではありません。処分後の行き先まで気になる方は、リサイクルに対応しているかを確認しておくとよいでしょう。
再利用の可否は地域の処理施設の有無にも左右され、都市部と地方で対応状況が変わることもあります。行き先が気になる場合は、破砕後の用途まで説明してくれる業者を選ぶと納得しやすくなります。
2.3 竿石を寺院で供養・保管する選択肢
墓石をすべて廃棄する以外に、竿石だけを寺院で供養・保管する選択肢もあります。魂が宿るとされる竿石を砕かず、寺院の境内へ納めて供養してもらう方法です。廃棄への心理的な抵抗を和らげたい家庭に選ばれています。
竿石を残す供養に対応できるかは、依頼先や提携寺院によって変わります。
すべての石材店や寺院が受け入れているわけではないため、希望する場合は早めに相談先を探すことになります。処分先の選択肢を知っておくと、家族で方針を話し合いやすくなります。
3. 墓石の撤去にかかる費用の目安

3.1 墓石撤去工事の㎡単価の目安
墓石の撤去費用は、区画の広さに応じた㎡単価で見積もられるのが一般的です。墓石撤去費用は、墓地の広さや立地、墓石の量によって大きく変わります。
一般的な目安として、1平方メートルあたり10〜15万円程度と紹介されることがありますが、実際の費用は現地確認後に決まるケースが多いため、事前見積もりで確認しましょう。
同じ区画でも、立地や石の量によって単価は上下します。
大きな石塔や外柵が多いほど解体と搬出の手間が増え、費用も高くなりがちです。まず㎡単価の相場を知り、自分のお墓の広さと照らし合わせておくと、見積もりの妥当性を判断しやすくなります。
㎡単価はあくまで平均的な目安で、石材の種類や産地によっても変わります。相場から大きく外れた見積もりが出たときは、その理由を業者に確かめておくと安心です。
3.2 墓地での墓石撤去にかかる費用の内訳と総額
撤去費用は工事代だけではありません。一般的な広さの墓地では、付随する作業を含めた総額が15〜25万円前後になるケースが多いとされています。㎡単価はあくまで工事部分の目安で、実際にはいくつかの費用が積み重なります。
主な費用の内訳は、次のとおりです。
項目 | 内容 | 費用の目安 |
|---|---|---|
墓石撤去工事 | 解体・搬出・整地 | ㎡あたり約10〜15万円 |
遺骨の取り出し | 骨壺の取り上げ作業 | 3〜5万円前後 |
運搬・処分費 | 産廃としての処理 | 工事費に含む場合あり |
諸経費 | 出張費や書類対応 | 数万円程度 |
表の金額はいずれも目安で、区画の広さや地域によって変わります。総額と㎡単価を分けて見ておくと、見積書の内容を読み解きやすくなります。
3.3 閉眼供養や離檀にかかる費用
工事費とは別に、閉眼供養や離檀に伴う費用も見込んでおく必要があります。閉眼供養は僧侶に墓石の魂を抜いてもらう儀式で、お布施として3〜5万円ほどを包むのが目安とされています。寺院墓地を離れる際には、これまでの感謝として離檀料を求められる場合もあります。
離檀料は寺院との関係や地域慣習で幅があり、金額の目安が一律に決まっているわけではありません。寺院との折衝に不安がある方は、寺院とのやり取りを代行してくれる業者へ相談する方法もあります。
お布施や離檀料は工事見積もりに含まれないことが多く、別枠での確認が欠かせません。
3.4 重機が入れない山間部など墓石撤去の難所加算
撤去費用は、お墓の場所によって加算されることがあります。重機が入れない立地では手作業が増え、難所工事費として追加料金が発生します。相場の総額に収まらない見積もりが出た場合、多くはこの加算が理由です。
加算されやすいのは、次のような条件のお墓です。
重機が進入できない区画
山間部や斜面にある墓地
通路が狭く搬出が難しい場所
高台で石を手運びする必要がある区画
こうした条件に当てはまるお墓は、現地を見てもらわないと正確な金額が出せません。事前の現地確認を受けておくと、後から想定外の追加費用が乗るのを防ぎやすくなります。
4. 墓じまいで墓石を処分するまでの手続き
4.1 墓地管理者へ墓じまいの意思を早めに伝える
墓じまいを決めたら、最初に墓地の管理者へ意思を伝えます。寺院や霊園の管理者は、改葬に必要な埋葬証明書の発行や、区画返還の窓口になる立場です。事後報告になると関係がこじれ、手続きが滞ることもあります。
特に寺院墓地では、突然の申し出が離檀トラブルにつながりやすい傾向があります。
日ごろ疎遠であっても、まず経緯を説明し理解を得ることが円満な墓じまいの土台です。早めに相談しておけば、供養の日程調整や書類の準備も並行して進められます。
4.2 改葬許可申請など行政手続きを進める
遺骨を現在のお墓から別の場所へ移す場合は、墓地、埋葬等に関する法律に基づき、現在のお墓がある市区町村から改葬許可を受ける必要があります。
申請方法や必要書類は自治体によって異なるため、事前に市区町村の窓口で確認しましょう。
改葬許可申請でそろえる主な書類は、次の3つです。
改葬許可申請書
埋葬証明書
受入証明書
改葬許可申請書は役所で入手し、埋葬証明書は現在の墓地管理者、受入証明書は遺骨の移転先の管理者が発行します。書類を提出すると改葬許可証が交付されます。
この許可証がないと、撤去後の遺骨を新しい供養先へ納められません。
交付まで日数がかかることもあるため、撤去工事の前に済ませておくと安心です。
4.3 閉眼供養(魂抜き)を行う
墓石を撤去する前に、閉眼供養で石から魂を抜きます。閉眼供養は魂抜きとも呼ばれ、僧侶に読経してもらう法要です。この供養を済ませて初めて、墓石は撤去できる状態になります。
供養を飛ばして撤去に入ると、家族や親族の心情面でしこりが残りがちです。
依頼先は現在の寺院が基本ですが、離檀後は墓じまい業者に僧侶を手配してもらう方法もあります。撤去工事の日程と合わせて供養の日を決めておくと、当日の流れがスムーズに運びます。
4.4 墓石を撤去し更地に戻して返還する
閉眼供養が済んだら、石材店が墓石を撤去し、区画を更地に戻します。多くの墓地では、原状回復して返還するのが契約上の条件です。返還までを終えて、墓じまいはひと区切りとなります。
更地返還までの作業は、次のように進みます。
墓石本体と外柵の解体・搬出
遺骨と納骨室内の取り出し
基礎コンクリートの撤去
土を入れて整地し管理者へ返還
整地の程度は墓地ごとに基準が異なるため、どこまで戻すか事前に確認しておく必要があります。返還条件をすり合わせておけば、引き渡し時のやり直しを避けられます。
整地後の写真や完了報告を受け取れるかも、事前に確認しておくと安心です。遠方に住んでいて立ち会えない場合でも、作業の完了を書面や画像で確かめられれば、区画返還の手続きを落ち着いて進められます。
5. 費用が払えない・後継ぎがいないときの墓石の扱い
5.1 墓じまい費用を抑える相見積もりの取り方
墓じまい費用の負担を抑えるには、複数の業者から相見積もりを取るのが基本です。同じ工事でも、業者によって数万円から十数万円の差が出ることがあります。一社だけで決めず、二〜三社を比べると相場感がつかめます。
実際に、SNS上では費用や後継ぎに悩む次のような声も見られます。
見積もりを比べるときは、次の点を確認します。
撤去工事費と処分費の区分
難所工事費など追加料金の条件
遺骨の取り出し費用の有無
見積書の有効期限
金額の安さだけでなく、内訳が明確かどうかも判断材料です。項目をそろえて比較すれば、後から追加請求が出にくい業者を選びやすくなります。
見積もりを依頼する際は、同じ条件をそろえて伝えるのがコツです。区画の広さや遺骨の数など前提が業者ごとにばらつくと、金額だけを並べても正しく比べられません。
5.2 自治体の補助金や助成の確認
墓じまいには、自治体の補助や助成を使える場合があります。公営墓地の返還に伴う費用の一部を補助する制度を設ける自治体もあり、対象や金額は地域によって異なります。まずはお墓のある市区町村の窓口で有無を確認してみてください。
補助制度は数が限られ、公営墓地に限るなど条件が付くことが多い点には注意が必要です。
民間霊園や寺院墓地は対象外になりやすく、期待しすぎると当てが外れかねません。申請期限や必要書類も自治体ごとに違うため、早めの確認が無駄な出費を防ぎます。
5.3 取り出した遺骨の供養先を決める
墓じまいを終える前に、取り出した遺骨の供養先を決めておきます。行き先が未定だと改葬許可の受入証明書が用意できず、手続きが止まります。後継ぎの有無や参拝のしやすさを踏まえて選ぶことになります。
主な供養先には、次の選択肢があります。
永代供養墓
納骨堂
樹木葬
散骨
後継ぎがいない場合は、管理を寺院や霊園に任せられる永代供養墓が選ばれやすい傾向です。供養先の方針が固まると、改葬許可の申請から納骨まで一気に見通しが立ちます。
6. 栃木県の墓じまいと墓石供養なら「縁伝」
6.1 後継ぎ不在や県外在住でも墓じまいを相談できる体制
後継ぎがいない、県外に転居してお墓の管理が難しい。そうした事情を抱えた家庭でも、墓じまいを相談できる体制が整っています。栃木県内全域と近隣エリアを対象に、墓じまいと墓石供養の縁伝が行政手続きの代行から寺院との折衝、閉眼供養、墓石の撤去、遺骨の改葬までを一括で引き受けます。
遠方に住んでいると、役所と寺院を何度も往復する負担が重くのしかかります。窓口を一本化して任せられれば、現地に足を運ぶ回数を抑えながら墓じまいを進められます。
手続きが分散して止まりがちな墓じまいを、一つの相談先でまとめて動かせる点が支えになります。
6.2 竿石を残して供養する墓石供養の特徴
墓石を砕くことにためらいを感じる方に向けて、竿石を残す供養が用意されています。提携寺院である台覚寺と連携し、撤去した竿石を砕かずに境内へ納めて供養する独自の永代供養です。廃棄では割り切れない心情に配慮した方法です。
この墓石供養には、次のような特徴があります。
竿石を砕かず境内へ納める
提携寺院の台覚寺で永代供養する
撤去から供養まで一貫して任せられる
墓石の処分を心情面でどう納得するかは、家族にとって大きな分かれ道になりがちです。竿石を残す選択肢があると知っておくだけでも、方針を話し合う際の幅が広がります。
6.3 見積もりや相談のハードルに関する補足
費用が読めないうちは相談しづらいと感じている方も多いはずです。そうした不安に応えるため、事前見積もりは無料で行っています。金額を確かめてから依頼するかを判断できるため、相談の一歩を踏み出しやすくなります。
墓石の処分に踏み切れないのは、費用の不透明さと心情の両方が理由になりがちです。まずは現状を伝えて見積もりを取り、栃木県で墓じまい・墓石供養を手掛ける縁伝に疑問をぶつけるところから始められます。
無料で金額と方針を確認できる段階があることが、相談のハードルを下げます。
7. まとめ:墓じまいの墓石の扱いは流れと費用を確認して進めよう
墓じまいで墓石をどうするかは、流れと費用の二つを先に押さえると迷いが減ります。墓石は使用権者の意思で撤去し、多くは産業廃棄物として適正に処分されますが、竿石だけは砕かず供養する選択肢も残っています。
費用は撤去工事が1平方メートルあたり約10〜15万円、一般的な墓地の総額で15〜25万円前後が目安です。ここに閉眼供養のお布施や離檀料、難所工事費が加わる点も見込んでおきます。
手続きは、管理者への相談、改葬許可申請、閉眼供養、撤去と更地返還の順に進めます。費用が心配なときは相見積もりや自治体の補助を確認し、遺骨の供養先も早めに決めておくと安心です。
流れと費用の全体像をつかんでから動き出すことが、後悔のない墓じまいにつながります。
墓じまいで墓石をどうするか迷ったら栃木の「縁伝」へ相談
栃木県の「縁伝」は、行政手続きの代行から墓石の撤去、遺骨の改葬までを一括で引き受け、台覚寺と連携して竿石を砕かず供養する永代供養にも対応します。事前見積もりは無料のため、まずは費用と方針を確かめるところから相談できます。
後継ぎの不在や県外在住で墓石の処分に迷いがある方は、まず現状を伝えて相談してみてください。
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